話す力
人と話すことが好きで、日々の関わりを楽しめる人。温かい会話の積み重ねが、入所者さんの安心と職員の励みになります。
PERSON 04|南砺市
介護福祉士
高野 秀市さん
社会福祉法人 福寿会
特別養護老人ホーム いなみ
Q. 介護や福祉の仕事に興味を持ったきっかけは?
身近な介護福祉士の生き生きとした姿が、転職を決めるきっかけになりました。
46歳のとき、思い切って介護の仕事へ転職しました。家族や友人に介護福祉士として働く人がいて、いつも前向きに、生き生きと仕事をする姿を見ながら、「自分もこんな姿になりたい」と強く思うようになったことが始まりです。
それまでは製造業の工場で働き、生産性や効率を常に追い求める環境にいました。人と話す機会も少なく、知識も経験もない介護の世界へ飛び込むことには迷いや不安がありましたが、「変わりたい」という気持ちが背中を押しました。働き始めると同僚が温かく迎え、年下の先輩も丁寧に仕事を教えてくれました。人のやさしさに触れる日々を重ね、現場経験3年で介護福祉士の資格を取得しました。
Q. どんな人が介護の仕事に向いていると思いますか?
会話を楽しみ、小さな変化に気づき、その人のペースを尊重できることが大切です。
人と話すことが好きで、日々の関わりを楽しめる人。温かい会話の積み重ねが、入所者さんの安心と職員の励みになります。
普段の表情や動作を見守り、わずかな違いを捉えること。毎日の関わりがあるからこそ、小さな体調変化にも気づけます。
手を貸せば早く済む場面でも、本人のペースを尊重して待つ。自分でできる力を守り、尊厳を大切にする介護につながります。
介護は、人と心を通わせる仕事です。効率だけを求めるのではなく、人との温かい関わりを大切にすることで、毎日の仕事が充実します。高野さん自身、この仕事に就いてから大きなストレスを感じることがなくなり、充実した日々を過ごしているといいます。
Q. 大変だと感じる瞬間を、どう乗り越えていますか?
納得のいく介護ができず、落ち込むこともあります。そんなとき、入所者さんが「上手やね」「ありがとう」「あんた好きや」と温かい言葉や笑顔を向けてくれると、そのひと言が前を向く大きな力になります。
夜勤が続くときは、体調管理に気をつけることも欠かせません。仕事と休息の切り替えを意識し、休日は心身をしっかりリフレッシュします。自分の状態を整えることが、落ち着いて入所者さんと向き合うことにもつながります。

OFF TIME
仕事から離れる時間は、気持ちを切り替え、次の日へ向かう大切な休息です。
休日は家族との時間を大切にしています。予定が合えば一緒に食事へ出かけたり、映画を観たりして、楽しいひとときを過ごします。身近な人と笑い合う時間が、仕事へ戻る元気をくれます。
Q. 今後の目標を教えてください。
入所者さんにとって、いつも心が和む存在であり続けたいと思っています。介護するときは無理に気負わず、自分らしく自然体で向き合うことを大切にしています。毎日の親しみを込めた挨拶や会話を重ねることで、風邪や発熱など、ほんの小さな体調変化にも気づきやすくなります。
これからも入所者さんが自分らしい生活を続けられるように寄り添い、穏やかで楽しい時間を過ごしてもらえる介護を続けたいです。一人ひとりとのつながりを丁寧に育てながら、よりよい介護を提供できるよう成長していきたいと考えています。
